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こっそりSSを書くスレ
- 1 :? : 2005/03/21(月) 00:55:43
- SSを書くスレです。
感想OK。批評は作者の許可を得てからに。
当然過剰な悪口は駄目。
ジャンルは問わず。
無断転載禁止。
過剰なエログロ禁止。
- 150 :△ : 05/07/23 23:17:16 ID:(`Д´)y─┛~~フゥィィ
- 中学生のときからだった。兄の友達のことが好きだった。
でも、高校生のときだった。
「まだ伝えてないことがあるのに!」
その人は東に行ってしまった。
数年後、私が住んでいるアパートにその人が引っ越してきた。
ちょうど、こっちに戻ってきて、住むところを探してたようだ。
でもやっぱり、あのひとは、私には気がないようだった・・・・・・・・。
「夏の朝の蜩」(byきんかく)
─────────────────1・呆然─────────────────
去年のことだった。私が友達の家を出た時だった。
ドアの前をハイスピードのバイクがとおりすぎた。
狭い道で、バイクがそんなスピードで通らない細い路地だったので驚いた。
通り過ぎるとき彼女はこちらをむいて微笑んでいた。
あっけにとられてみていると、彼女のきたほうにミニパトがとまっていた。
「そこのバイクとまりなさい!」
彼女は無視して逃走した。
「あ!こら!まちなさい!」
パトカーは先回りしようとしているのか、あわてて行ってしまった。
「ななちゃん、いまの・・・・・・・なに?」
と友達が言った。
「そんなの私が知りたいよ!」
「そ・・・そうだね・・・・ごめんね?」
「いいよあやまらなくても。そうやってあやまってばっかじゃだめだよ?」
「ごめんなさい・・・。」
「ほらあ!そうやって、またあやまる・・・・」
─────────────────2・真意─────────────────
それから一週間後くらいだった。兄が私の下着を借りにきた。
「やだよ!なんでかさないといけないのよ!変態」
「たのむよ!な?」
「エロ親父めー!どうせ妹のパンツをかぶって・・・・・・変態!」
「そんなことしないって!」
「じゃあにおいかいで・・・・・変態!」
「だからそんなこと・・・」
「じゃあはいて・・・・・へんた・・・」
「いいかげんにしろ!ちがうって!」
「じゃあなんなのよ!?妹に下着借りて何するつもり?まさか・・・・・」
「・・・・まさかなんだよ?」
「おにいちゃんそんな趣味・・・・・」
「どんな・・・・・・・・あ!違う違う!断じてちがう!」
「まだ何も言ってないよ?」
「どうせォ○マとかいいたいだろ?ちがうって!」
「とうとう白状した!まえからあやいしいとおもって・・・・」
「ちがうって!!!!!」
「じゃあなによ?」
「そんなに知りたいか?」
「もちろん。じゃないと貸せないよ?話しても内容によっては貸せないけど。」
「わかった。はなそう。じつは・・・・」
「実は?」
「俺の部屋におんなのこがきてるんだ・・・」
「やらし・・・」
「それで、住まうところがないから、ここにとめてあげることになったんだけど・・・」
「下心見え見え・・・」
「お風呂にいれてあげたんだけど、下着がなくて・・・」
「計算済みだね・・・」
「って!うるさいな!そういうのは心の中でつぶやくの!」
「あ〜はいはいわかりましたー。」
「それで、かしてくれない?」
「お兄ちゃんに女・・・・信じがたい・・・」
「じゃあ、みてくりゃいいじゃないか!」
「なにを?」
「俺の部屋にきたらわかるだろ?」
「そうかな・・・」
真偽を確かめるため兄の部屋に行った。
「シャワーの音・・・」
「ほら、、、女物の下着があるだろ(ひそひそ)」
「おにいちゃんえっちー。私だけでいいじゃん。更衣室に入るの。」
「なんでー。ちゃんと、その場に居ないと。ちゃんと確認したか。」
「とかいって、いいわけして・・・見たかっただけでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・わかる?でも、まあ、これでわかっただろ?」
「うん・・・・・・わかった・・・。貸すよ・・・・。いや、やっぱ予備のをあげるよ。」
何日かして、兄と女性が共有スペースで喋っていた。
その女性は見たことがあった。
あの、バイクで走っていった人だった。
兄に言おうか迷ったが、わけがありそうなので、そのことにはふれずにいた。
ふと、きがつくと彼女をめっきりみなくなっていた。
風の噂で、入院したとかきいたケド、本当かどうかは分からなかった。
兄にも聞くことができなかった。
─────────────────3・再会─────────────────
今年だった。彼が越してきたのは。都会での荒波にもまれ、成長した彼は帰ってきた。
ちょうど管理人の兄の部屋の横があいていたので、そこに入居することになったようだった。
家に帰る途中だった
「あ、ななちゃん?ひさしぶりだねー。」
彼がとつぜん声をかけてきた。ちょっとおどろいた。
兄が言ってた日より早かったからだ。
「え?あ?すいません・・・だれですか?」
あせってこんなことをいってしまった。
「おぼえてないかな?・・・かなしいな・・・」
「じょ、じょーだんですよー。忘れるわけないじゃないですかー。おひさしぶりです。(笑」
「なんか、・・・・かわいくなったね。りっぱだーりっぱー。(笑」
「そんなエロ親父みたいなこと言わないでください。おこりますよ?(苦笑」
「はははごめんごめん。あ、これおみやげ。」
「なんですか?」
「なにかな〜?」
「こ、これは・・・・・・・・・・・なんですか?」
「ん?あー、さーたーあんだぎー」
「・・・・・・どこでかったんですか?」
「ああ、すぐそこの店。」
「・・・・・・・・・ははは」
「ははは」
「ははははは」
「ははははは・・・・・はあ。」
「期待させてガッカリさせないでください。ガッカリ度が倍増します。」
「じょーだんだよ。ほれ、だいじにしなよ。」
「あの・・これ・・・」
「じゃあ、そろそろ荷物が届くからいくよ。後で、手伝ってくれてもいいよ。(笑」
箱を開けると、かわいいイヤリングだった。
- 151 :△ : 05/07/23 23:17:50 ID:(`Д´)y─┛~~フゥィィ
- ─────────────────4・出発─────────────────
暑い日、兄といっていた別荘からかえってきた。
「今日は月曜日かー。あ、あそこの店は月曜日はよりどりセールやってたっけ。」
ふと廊下を横切ったとき、兄と彼が話していたので、ちょっと立ち止まって様子を見た。
何を話しているかはきこえなかったけど、兄と彼は、いきなり黙り込み、気まずい空気が流れていた。
何も聞くことができない雰囲気だった。
わたしはそのままそっと通り過ぎた。
その日以来、かれは何か思い悩んでいるような感じだった。
何かボーっとしている感じだった。
「おはよ。」
「・・・・おはよ。」
「どうしたの?元気なさ過ぎだよ。」
「うん。・・・・ちょっとね。」
「もー。もっと元気だしなよー。」
「うーん・・・。」
「あ、こんどの日曜、港で花火大会あるんだって。・・・いっしょにいかない?」
「ほっといて・・・・・ほっといてくれないか?」
「ご・・・ごめん・・・。でも・・・・」
涙が潤んできた・・・・・・・・。
「でも・・・・一人で悩んでも何も変わらないよ!だまってちゃなんいもわからないよ!」
そう叫んで走って逃げた。
2日後だった。
バスをおり、虫がなく夜道をとおって家に着いた。
ふとドアのよこに桐の箱がおいてあるのに気づいた。
「これは・・・・」
何も書いてなかったので、おそるそるあけてみた。
中に手紙が入っているのが見えた。彼からだった。
「一昨日はごめん。ひどい扱いして。これはそのお詫び。大事にしてな。あと、花火大会の日はあいてるかな?」
手紙の下の紙の中には浴衣が入っていた。うれしくて涙が出てきた。
「ありがとう・・・・・・ありがとう・・・・・・」
─────────────────5・各駅停車─────────────────
浴衣をもらって、すぐお礼を言おうと彼の部屋にいったが、すでに明かりが消えていた。
次の日、朝早く彼のところに行った。
「ああ・・・・ねむ・・・・・。こんな時間にどうしたの?」
「おはよう。浴衣・・ありがとう。」
「ああ。」
「たかかったでしょ?」
「いえいえ。そんなことないよ。おじさんち呉服屋だから。卸値で安く手に入る。」
「ほんとにありがとうね。」
「うん。かうとき『かのじょかえ?』っていわれたけど、『そんなんじゃない』っていったのにしんじてくれなかったよ。」
「それで・・・・そのほうがいいとおもう。」
「いやいやいやいや・・・・」
「・・・・だめ?」
「な・・・なにいってんのかなー?」
「つきあってください!」
「ええー・・・・(汗」
「返事しだいではお兄ちゃんにいいつけてここを追い出し・・・・・」
「あーもー!わかったわかった。今年だけ相手してやるよ。卑怯なー!」
「へへへ。」
「でも、あんまりうるさかったらフるからなー。」
「うん。ふられないようにする。ありがとう。」
「まあ、今日は暇だしゆっくりしていけよ。」
「あれ?ひまなの?いそがしいかなとおもって、わざわざ早く着たのに。
「いやいやいや。早すぎだろ。朝っていうか未明じゃないか。蜩ないてるし・・・」
彼の言うとおり、蜩が鳴く声意外は何もしなかった。
「おじゃまします。」
畳の部屋には、ちゃぶ台に小さなテレビ、桐のタンス、レコードプレーヤー
「うわー昭和の部屋を再現してるジオラマみたい・・・」
「ああ・・・はらへった。なんかたべる?」
「ビフテキ・・・・・」
「ある訳ないじゃん。このお嬢様め!」
「いやそんなに高級品でも・・・『ビフテキ』に突っ込んでほしかった」
「ああ・・・ビフテキっていまどきいわねー・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「あたしが作ろうか?さーたーあんだぎーでも。」
「じゃあ・・・たのむ。油は昨日のコロッケにつかった残りがある。」
私は、早速エプロンをつけて小麦粉と卵と砂糖、あと、ホットケーキミックスをまぜた。
かれは、朝刊を読んでまっていた。
小麦粉に卵の水分がしみこんでなじむまで、すこしひまだった。
「なんかさー、新婚さんみたいじゃない?あ・な・た(笑」
「ばっバカ!ひとをからかうな!」
- 152 :△ : 05/07/23 23:18:18 ID:(`Д´)y─┛~~フゥィィ
- ─────────────────6・お泊り─────────────────
土曜日、家に帰っているとき、玄関の前に小さめの桐の箱がおいてあった。
「なんだろう・・・・・」
中を開けると手紙その下にだるまのような男の人と女の人の小さな9cmくらいの和服の人形が
はいっていた。手紙は兄からのものだった。
「プレゼント」
とだけかいてあった。なんだかよくわからなかった。
ふと、丁度彼がとうりかかった。
「こんばんは。」
「おかえり。これ、何か分かる?お兄ちゃんからもらったんだけど。意図がわからないの。」
「ん?どれどれ・・・・・・あ!これは・・・・・・・」
「え?なになに?」
「髪の伸びる人形・・・・・・・」
「え?・・・・・・・・・・・・」
「ほら・・・右の髪はそろってるのに左の髪は長さがばらばら。」
「ほんとだ・・・・おまけに全体的に右より5mmほど長い・・・・。こわ〜(ゾクゾク」
「どうする?」
「すてようかな・・・」
「いや、まてよ・・・・・」
兄には友達の家に泊まることにして、彼の部屋に泊まることにした。
夜中、二人で兄の部屋にこっそり忍び込んだ。
「おとをたてるなよ。あいつがおきないように。まあおきないだろうケド。」
「わかってるよー。うまくいくかな?」
「あーだいじょうぶ。最近おつかれだから。」
こっそり兄の枕元に近づいた
「う〜ん。・・・」
兄が寝返りを打ってドキッとした。
「だれだ!そこにょふたりゅぐみ〜・・・・ZZZzzzz・・・」
彼は驚いてしりもちをついた。
「だいじょーぶー?」
「いやへいきへいき。また夢の中でアニメの世界にもぐりこんでるんだろうよ。」
「いや・・・そっちじゃなくて・・・・まああとで・・・・」
「さておくか。枕元に・・・・」
「布団の横10cmのところに、お兄ちゃんがむいてるほうこうに。」
「おっけー。かえろうか」
「うん。」
そうやって二人で兄のへやを出た。
彼の部屋にもどってふとんをしいた。
「布団どうする?一式しかないんだけど。」
彼がきいてきた。
「いいよ。ソファーで寝るから。」
「そうか。じゃあそうして」
(え!?普通、自分がソファーで寝るとかいうだろ!)
「なんかいった?」
「ううん。なんでもないよ。(汗」
「ところでさっきなんていおうとしたの?」
「うん。さっきおしりの下になにか幽霊みたいなのが見えて。」
「え?・・・・・・え?え?・・・・・・えええ?」
「ほんとだよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・いっしょにねよ?」
「え?」
「心霊現象的なのはにがてなんだ・・・・・・・」
「むかしからそうだよね。だまってたほうがよかった?」
彼はうなずいた。
「ごめんね?」
「いいよ。そのかわり・・・いっしょにねよ?」
「な・・なんか、はずかしいなー」
「おねがい。ホラー映画は見た後後悔するタイプだよ。確実にそのよるトイレにいけなくなる。」
「わかったよ。でも・・・・・・こどもみたい。」
「う、うるさいなー。こどもっていうな!」
「あーごめんごめん。」
「電気けしていい?」
「えー・・・こわい・・・。」
「暗くないと寝れないんだ。」
「う〜ん・・・・・・わかった。」
電気を消して、彼は私の手首をしっかりにぎってきた。
(かわいいなあ・・こどもみたい・・・)
しばらくして彼はぐっすりねむった。
ほっぺにキスをした。
彼の手が一層強く私の腕を握った気がした。
「はなさないでね・・・・・・・」
─────────────────最後・ずっと─────────────────
次の日、彼に起こされた。
「なんだよ!このほっぺについてる口紅の跡は!」
「うん・・・・。」
「うんじゃない!ひ・・・」
ふと、彼の唇を奪った。
「・・・・・これでいいでしょ?」
「もういい・・・・・・もーいい!」
どたどた!!
彼の部屋の隣の、兄の部屋から大きな物音がした。
ガチャガチャ!・・・・・ドタン!
部屋を急いで出て行ったようだった。
ドアを開け、そっとのぞくと、兄が寝巻きのまま、あわててはしっていった。
ドンドンドンドンドン!
ドアを叩く音がした。
しばらくして音がやみ、足音がこちらに向かってきた。
ドンドン!
私はあわてて彼のいる布団にもぐった。
ガチャ
「おーいはいるぞー!」
兄が入ってきた。
「ななをみなかったか?」
「いいや?どうかしたのか?」
彼は落ち着いてこたえた。
「ほんとにこなかったか?」
「だからこなかったって。」
「じゃあ・・・・」
「どうしたんだよ。」
「実は、朝起きたら呪いの人形がもどってきてたんだ。枕元に。妹に預けたはずなんだ。」
「こ、こわー。」
「妹の仕業かと思ったけど留守なみたいだし。ああ・・・やばい・・・。」
そういって兄はでていった。
「いったぞー。」
「うん。」
「それより股の間にもぐりこむなよなー。」
「だって他のところじゃ不自然じゃん。」
「ま、どうでもいいや。それにしてもあいつマジでびびってたな(笑」
「うん。おぬしもわるよのー とっさにあんないたずらおもいつくなんて。(笑」
「まあ、な。(笑」
夜、花火を見に行った。
彼は私の顔をみつめていた
「なに?かおになにかついてるの?」
「い、いや・・・。おまえ、けっこうかわいいな。」
「な・・・は・はずかしいなあー」
ちゅっ
かれが突然私の唇をうばった。
「朝のお返し。」
彼はわたしをしっかりと抱きしめた。
「はなさないでね?・・・・」
「もちろんだよ・・・・・・」
花火の音が突然小さく感じた。
- 153 :△ : 05/07/23 23:55:52 ID:(`Д´)y─┛~~フゥィィ
- 感想とかおねがいしますのだ。
- 154 :27GETTER◆pXWVmj9lto : 05/08/11 16:15:00 ID:???
- 俺もそのうちなんか書こうかな?
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