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エログロ専用SS
23 BRA 内容確認 05/04/22 16:49:40 ID:??? 「こ、殺し合い?何いってんすか、先生。もしかしてジョーク?」 森和良介がいつもの浮ついた声で言ったが、木村は何も言い返さなかった。 「BR法ですか?」 ちよが聞くと、木村は頷いた。 「美浜くん、九月に施行されたBR法の改正内容は知っているかね?」 ちよは首を振った。 「では、説明をしなきゃいけないね」 木村は少し早口で喋りだした。 「まず、今回改正されたことのうち、特に重要なことは、武器とルールについてです。 まず、武器についてですが、皆さんもご存知のように、プログラム中に逃げ出して ゲリラ化した子供たちが幾人かいました」 その中には七原といって、日本中に指名手配されている男もいる。ちよは、その男を知っていた。 「何故逃げ出すことが出来たのか? それは、プログラムに使用される武器が強力すぎたからです。 今回の改正で、火器は拳銃二丁のみ、となりました。支給された武器が貧弱でも、 ある程度は実力で補えるということです。 それから、みなさんには、 武器の他にのこぎりを一本渡しますが、まあそれについては後で話しましょう」 がた、と小さな音がした。そっと振り向くと、榊が自分の鞄の中から何かを出そうとしているのが見えた。 「えー、もう一つの改正は基本的なルールに関してです。大事なことなので、よく聞いておくように。 今回のプログラムは一人だけ生き残る、というものではありません」 教室がざわついた。再び後ろを向いてみると、榊の手がせわしなく動いている。 「はいはい、静かに。こんな所で死にたくはないでしょう?私語をした人には、罰をうけてもらいます」 木村が大きな声を出した。 教室は、息を呑んだように静まりかえる。さすが進学校なだけはある、とちよは変に納得した。木村は続ける。 「今回のプログラムでも、みなさんには首輪を着けてもらっています。 これは、発信機で、受信機で、生命確認装置でさえあるという、大変な優れものです。 もちろん国からの供給品なので、無料です」 「首輪………?ほんとだ、何これ?ほんとのことなの?嫌だよ、もう。 よ、よみ。どうしよう。私まだ死にたくない」 滝野智の、震えるような声が響く。 「そこ、私語禁止!!」 何かが木村の手から離れた。 女の悲鳴。誰かの声。 椅子が倒れる大きな音がして、智は頭を仰け反らせた。 「とも!」 水原暦が叫んだ。智の反応はない。 ちよは、西湖が顔を引きつらせて笑うのを見た。 「はいはい、みなさん静かにして下さい。罰を与えるといったでしょう。 榊くん、座ってください。ついでに手に持っているそれも貸してくれないかな?」 榊は椅子をけって立ち上がった体勢のまま、右手にカッターナイフを持っていた。 木村は早足で近づき、榊からカッターナイフを奪い取ると、にやりとして見せた。 「若いうちは色々あせりたがるもの。でもそれは、時として身の破滅を誘うということを、 忘れないで下さいね。滝野くんも、次はナイフを投げるからね」 聞いているのかいないのか、智はチョークの跡のついた額をさすろうともせず、そのまま机に突っ伏した。
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